カスタムイヤモニが出来るまで☆
皆さんこんにちは!
『広島でボイトレするなら、本格レコーディングレッスンの Vocal Gym 3UP!』
のボーカルビルダー三上です。
楽しみに観て下さっている方、久し振りのブログ更新ですみません(*_*;
ライブの動画編集に時間を取られ、ブログ更新が後回しになってました(汗)
一ヶ月半かけて一つの題材の写真素材がようやく揃いましたので、久し振りにがっつり書きます!
皆さんはインイヤーモニターシステムをご存知でしょうか?
通称「イヤモニ」。
今やプロのミュージシャンは大体装着していますよね。
これは、ステージ上で鳴る音を不要なノイズ(空間的雑音)を除いて正確にモニタリングし、より唄いやすく、より演奏しやすい個別の環境を作れる為、ミュージシャンのパフォーマンス向上に大きな役目を果たしています。
また、この理由はあまり一般的には知られていませんが、ライブレコーディングをする際には収音したい楽器に向けられたマイクにそれ以外の音まで入ってしまうのは極力避けたいもの。
その為、その観点だけで言うとステージ上にはミュージシャンがモニタリングする為のスピーカー(通称「コロガシ」)をあまり置きたくないのです。
それを無くす(減らす)ことによって、よりクリアな収音(レコーディング)ができ、プロで言うところの後日発売のライブDVD等の関連作品クオリティーが大きく変わってくるのです。
更に、その会場の音響作り・聴き心地にも効果的です。
表(客席)に向かっている全スピーカーでいい音場を作っていても、それにプラスして反対側(ミュージシャン側)に向いているスピーカーからの音も会場には流れることになるので、簡単に言えばお客さんにとっては“要らない音”も混ざっているために音が濁ります。
家庭用のコンポのスピーカーでも、わざわざ反対側に向けて置くスピーカーを足したりそういう配置にすることはないですよね(笑)
このように、必要な音だけをよりクリアにお客さんに届けるという意味でも、ステージ上で演奏者がイヤモニを着ける効果はあるのです。
決して、よく誤解されている『カッコいいから』という見栄え的な理由で着けているわけではないのです(笑)
とは言え、せっかく着けるなら気に入った物を着けたいのが人間の心理♪
その為、プロのミュージシャンは皆、ユニバーサルモデル(既製品)ではなくオーダーメイド(カスタム)のイヤモニを装着しています。
歌番組を観ていても、実に色んなデザインのイヤモニがあることに気付きます。
…イヤモニの説明だけで相当語ってしまいましたが、、、
ここからが本題です(笑)
私もボーカリストですので、今回カスタムイヤモニを制作しました!
その制作過程をレポートしますので、今後イヤモニを買いたい!という読者さんの参考になれば幸いです。
まずは何より、自分の耳型を取らないことには何も始まりません。
というわけで、イヤモニ用の耳型を取ってくれる補聴器店へ。
どこの補聴器店でもやってくれるわけではないので、事前に問い合わせてから行くことをオススメします!
型取り用のシリコンを準備して、
割り箸を口に挟んで耳にシリコン注入♪
割り箸を口に挟む理由は、口を閉じたままの耳穴の形と口を適度に開けた時の耳穴の形が変わってくる為、唄っている時にフィットするものを作るには口が半開きで固定された状態で型取りするのがベストだからです。
そのまま固まるまで数分待ちます。
垂れている糸は、シリコン注入前にそれ以上シリコンが奥に行かないように綿を詰めているので、それが抜けなくなったりしないようにする為の引き抜き用に付いてます。
そして出来上がった耳型がこちら!
費用は4,000~5,000円くらいです。
これを日本の代理店に送り、代理店からアメリカの製造メーカーへ送り、待つこと1ヶ月半。
名前入りの専用ケースが届き、中を開けると、
うん、いかにも市販の物ではないオーダーメイド感がありますね☆
装着するとこんな感じです♪
こういう送信機と受信機でモニタリングします。
音質を伝えられないのが残念ですが、帯域別に3ドライバーで鳴らすだけあって、電器店で買うようなイヤホンとは全く解像度が違います。
音の密度が半端ないです!
そして当然フィット感は最高です♪
そう簡単には抜けません。
値段は嘘付きませんね。。。(笑)
今や国内外の様々なメーカーから用途に応じたモデルが出ていますので、少し頑張って投資が必要ですが、自分だけのお気に入りのイヤホンを手に入れて音楽性の向上を図るのもいいのではないでしょうか(^.^)
ではまた~!