フラワーフェスティバルカラオケ大会の予選を観覧して想うこと
皆さんこんにちは!
『広島でボイトレするなら、本格レコーディングレッスンの Vocal Gym 3UP!』
のボーカルビルダー三上です。
先日、5月3日に行われる広島市最大の祭典『フラワーフェスティバル』のカラオケ大会の予選会を観覧しに行ってきました。
私自身はあまりコンテスト系には興味ないんですが、我がスクールからも何人か出場していたのでやっぱり気になって。
よく皆さん誤解されてるんですが、ボーカルスクールに通うとか、ボイストレーニングをする人は、“歌が得意な人達がやっていること”というイメージがあるようですが、そうではありません。
もちろん得意な人が更なる高みを目指して通うこともありますが、どちらかと言えば、
「唄うことは好きだけど上手く唄えないから何とかしたい!」
という人の方が断然多いのです。
そんな生徒さん達が、経験を積みたい、今の実力を知りたい等の目標を持ってチャレンジしている姿がとても輝いて見えるので、結果がどうあれとても応援したくなるのです(*^^*)
さて、予選会の結果から先にお伝えしますと、二次予選進出者3名、予選をクリアし5月3日の決勝大会の出場権を勝ち取ったのが2名でした。
演歌部門・ポップス部門合わせて20名しか出られない決勝に、自分の教室から2名の生徒が出場することは当然誇らしいですし嬉しいことです。
ですが、それよりも嬉しいのは、ウチでボイトレに励み少しでもボーカルスキルを上げてそれに臨もうとしていた、みんなのアツい想いと努力の過程の全てが私には美しく映っていたので、結果云々よりもそれが何よりの嬉しさでした☆
5月3日も2名の応援に行きたいと思ってます!
参加者50名の歌唱を聴いての私なりの率直な感想ですが、激烈長くなりそうなので…、一旦箇条書きにします(笑)
・緊張し過ぎの人が多いな~(^-^;
・カラオケボックスでしか唄わない人が多いんだろうな~(´・ω・`)
・自分の世界があるのはよくわかるが、聴いてくれている人に伝わる世界観じゃない人多いな~(^^;)
・選曲って大事だな~!
・歌唱順って大事だな~!(ハガキ到着順なので自分で何とか出来ることではないですが)
・審査員って何に重きを置いて聴いているんだろう…。
です。
一つ一つ説明してると箇条書きにした意味がないので(苦笑)、ざっと大まかに書きます。
自分で集客するようなライブをこなしている人は、ちゃんとその大切なお客さんに向けて唄っているのがとてもよくわかることが多いんですが、コンテスト系の人は自分が必死で集客したりしてステージに立っているわけじゃないからか、聴いてくれている人達への感謝やその人達に楽しんでもらおうという気持ちが薄く感じます。
ひたすら目をつむって唄っていたり、遠くの一点を見続けていたりと、客席に顔や目を向けて唄う人が圧倒的に少ないから、日常で言うと『目を合わさず会話をする、ちょっと意思が分かりづらい人(ともすればちょっと失礼な感じを受ける人)』のような印象の人が多かったですね。
会場に100人聴衆が居るなら、
「おいおい、俺はお前の歌をお前の目を見て聴いてるんだから、お前も俺の目を見て唄えよ!」
って100人全員が思っているかも…と考えて唄っている人はほとんど居なかったように思います。
会話も歌も、人に意思を伝えるメッセージなんですから、その人達に向けた歌を唄わないと心は動きません。
“誰よりも上手く!”とか、“ミスしないように!”とか考えるから過度な緊張が起こるんじゃないかなと。
あなたの言葉で、あなたが伝えたいことを、あなたの素直な気持ちでみんなに語ればいい。
それが審査されていようが、友達と一緒にカラオケに行こうが、あなたが唄う理由はそれだけでいいはずです。
それ以外に何か目的や余計なことを考えるから、不必要な緊張が生まれるのです。
独り言以外のあなたから発せられた言葉(歌)は全て、『誰かに向けたメッセージ』です。
どんな場でもそれが全てで、それ以外の目的は邪念でしかありません。
“優勝したい!勝ちたい!”と競技志向で優勝した人と(歌は競技ではありません)、
“聴いている人に想いを伝えたい!何かを受け取って欲しい!結果はどうでもいいんだ!”と思って唄った結果、優勝が付いてきた人とでは、
結果は同じでもその人が持つ『人間力』や、歌詞やメロディーの『伝播性・浸透性』が違います。
私が審査員なら、歌唱力の上にあるそのピュアな『人間力』を主に採点するでしょう。
だってそれが一番人が感動する要素だから。
最後に一つ。
なんでみんなあんなに口からマイクを遠ざけて唄うんだろう?
これが最も気になった。
カラオケはそれでいい。
むしろ大衆性を考慮してそういう作りにしてある。
しかし、ステージ用のボーカルマイクというのは基本オンマイクで唄うように設計されているし、EQ補正もそれを前提でセッティングする。
200Hzくらいまでハイパス(ローカット)入れて、ハウりやすいところを削って、少しハイを持ち上げて―というのが一般的だろう。
そのベストセッティングをわざわざ唄う者が意図せず悪くしていってるのが多く見受けられ、とても残念で仕方がなかった。
声の芯をあえて無くしたい表現をするとき以外は、マイクは口から離してはいけない。
声が痩せるので。
私が審査員をしていたなら、最後に一言みんなに教えてあげたかったくらい気になった(笑)
無論、当校ではボイストレーニングの中でそういうマイクの特性や使い方もしっかり伝えているから、ウチの出場者で無意識にマイク離してしまう人は居ません。
そんなとこまで教わらなくていい人は他校へ、
そういうとこまで唄うことをきちんと総合的に知りたい、教わりたい人は当校へ、
どちらで習いたいかは―、
あなた次第です(笑)
ではまた~!